言語聴覚士が紹介する今後の個別支援計画
こんにちは、言語聴覚士の西田幸平です。
国の方針で個別支援計画の見直しが始まりました。
5領域を支援計画に盛り込むとのことで説明させていただきます。
①人間関係・社会性
②健康・生活
③言語・コミュニケーション
④認知・行動
⑤感覚・運動
の5領域です。
図のように感覚が一番下の土台となって上の発達を支えています。
下が上のものの発達を支えているイメージが大切です。
視覚、体の傾きや力の入れ具合などの感覚が上手に運動できるようにサポートしています。
それがさらに上の周囲を認知する力・言葉を理解し伝えようとする力を支えます。
(運動発達と言葉の発達は脳の神経の通り道が同じなので大きな関係があります。)
言葉や表情で人の心を理解して一番上の人間関係や社会性を学ぶことを支えています。
そして人間関係で得た喜びや保護者の方との関わり(一緒に衣食住をすること)で
健康や生活を支えるイメージです。
この中で認知・行動という項目がありますが少し説明させていただきたいです。
大まかにいうと認知特性に応じた支援をして
上手く(負担なく)
良い・正しい行動を増やし、悪い行動を減らす
という意味合いです。
認知特性とは
耳から入る情報のほうがよくわかる・目で見た方が口で説明されるよりもよくわかる
沢山目につくものがあるとうまく注意できない・切り替えが難しい・見通しがつきにくい
といったことです。
認知という言葉は幅広い概念となっています。
認知というのは周囲の情報をうまく取り込み考えたり、覚えたりといった生活に活かされる能力全般のことと思っていただけると分かりやすいと思います。
人間関係・社会性でつまずきがある、困っている場合は
人間関係へのアプローチも必要かもしれませんが、それを支える認知、言語、運動、感覚なども関わっている可能性があり、実は根本的な原因が隠れていたりするのです。