言語聴覚士のブログ

療育で大人と一緒に遊ぶ事と勉強をすること、どっちが大切?について

こんにちは、言語聴覚士の西田幸平です。

今回は未就学児さん就学児さんの遊びと勉強の優先順位について参考になるように
お伝えしたいと思います。

特に就学を控えた未就学児さんの保護者様に向けての内容です。

療育って勉強をする場所でしょ?と思われている方もいるとは思います。
勉強も大切な分野ですが療育での遊びの大切さに関して説明したく思います。

入学すると勉強が始まり、「集団で先生や友達と一緒に学ぶこと」が始まると思います。
その中で椅子に座る、静かにするなどルールを守ったり学ぶことに興味を持ち友達との関係を深めていく等大切なことですがとても難しい問題が山積しています。

じゃあ、やっぱり療育で勉強の前準備が大切に思われる方は多いのでは・・・と思います。

ですが、発達特性のあるお子さんは状況の大きな変化に弱かったり、
ネガティブな思い出を繰り返し思い出す(フラッシュバック)などの反応があります。
本人のためにも後々大変だから今のうちにと就学前に勉強を頑張って欲しいという思いの支援、アプローチがお子さんには裏目に出やすいことがあります。

勉強が嫌になると学びの機会や人との関わりも減ってしまうかもしれません。

合理的配慮という言葉がありますが、足の不自由な方に車いすやスロープがあるように
状況の変化に弱いお子さんは今お子さんが悩んでいることや得意なところに目を向けてその時にできることをしたり、
気持ちが落ち着いたときに勉強に手を付けられるように待つことも大切だと思います。

療育では遊びながら大人がお子さんの成功をほめ、失敗をうまく解決する方法を提示します。
これはお子さん同士のかかわりやただただ集団で生活するだけでは実現するのは難しいです。

何十年と続く人生にとって療育の遊びは学びを支えていると考えています。

タイトルとURLをコピーしました