言語聴覚士のブログ
更新日:

ことばのお話 コミュニケーションの形について

更新日:

こんにちは。言語聴覚士の西田幸平です。

今回もことばのお話をしたいと思います。

以前、ことばのお話で
①分かることがら
(言葉にはなっていないイメージの段階)
②分かる言葉
(周りから学んでいく音声などの言葉)
③伝えたい気持ち
(特に大事です)
③言える言葉
(理解して伝えられる言葉)

の中で③伝えたい気持ちが特に大事とお伝えしておりました。

それを補足すると
どういうときに伝えるといいのか伝えるタイミングの理解、
何か言われた相手に返事をする必要があるというコミュニケーションの形の理解
を伝えたい気持ちが支えているということなのです。

どういうことかというと、例えば
要求があるタイミングで何か言うこと、
挨拶をキャッチボールのように返すということは
相手に伝える気持ちがないと成り立ちません。

相手に伝える気持ちがないとたとえ話せても独り言のようになってしまいますし、
ことばとしては分かっていても伝えようとしないことになってしまいます。

保護者の方にも単語が出始めて二語文はまだですか?
と聞かれることも多いですが、
コミュニケーションの形がしっかりできているのか
という点に目を向けてお伝えすることがあります。

人間は音声のことば以外…
つまり視線、ジェスチャー、サイン、文字などの記号で伝えたい内容を9割伝えることができます。

もちろん不便なこともありますが…

単語で伝えられるお子さんが
指差し、ジェスチャー、挨拶などでしっかり伝えられるのであれば
ことばの土台(伝える気持ち・コミュニケーションの形の理解)はしっかりできていますし、
ことばを引き出すきっかけは沢山あると思います。

伝えたい気持ちをお子さんがどう表現しているのか、みさせてもらっています。

お子さんと繰り返しの体験をする中で聞いて話すという事をする。

あとは、お子さんの成長を待ってあげること。

ぽこあぽこの療育の一つとして
保護者の方が「お子さんを安心して見守れる」ように
という事を大切にして関わらせていただいております。

タイトルとURLをコピーしました