言語聴覚士のブログ
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ぽこあぽこの療育のいろは

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療育のいろは

こんにちは、言語聴覚士の西田幸平です。

療育ってなんだろう、と考えることがあります。
お母さん、お父さんといつもお話させて頂く身としては根本的な問題です。
療育は今は5領域に沿った個別支援計画を元づいて行っています。
5領域の説明はブログにて以前させて頂きましたが、感覚や認知といった難解な部分があります。

感覚は意識しやすい五感(目でみる、耳で聞く、鼻で嗅ぐ、味)の他に意識しにくい前庭覚(揺れの感覚)、固有覚(力の入れ具合の感覚)、触覚があります。
認知は周囲から情報を収集し理解し、覚え、考える力のことです。

感情コントロールが難しく、例えば暴力で訴えてしまうお子さんは「わざと」ではなく、感覚の問題が隠れていることがあります。
言葉を伸ばしたいというお子さんに言葉を教える際、認知面での評価は欠かせません。
お子さんの理解に結びつく教え方を認知する力、理解の仕方に応じて考え環境から変えていくことが大切です。

最後に療育を機関車に例えてお話したいと思います。

療育をなぜ機関車に例えるかと言うと、人が燃料を入れないといけない事、燃料の入れ方を調節しないといずれ止まってしまうという理由からです。

療育は長期戦で、1人の力ではできません。気持ち的にも体力的にも誰かに助けてもらわないとなかなか難しいです。支援者が声をかけ、笑顔で接し、理解し、一緒に考えます。それが燃料となり療育という機関車は走ります。
そして、療育も頑張りすぎると燃料が足りずいずれ止まってしまうので見通しを持って燃料を入れる事。
上手くいかない時こそゆっくり、ここぞという時にしっかり発達できるよう長い目で見ていきます。

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