言語聴覚士のブログ
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感覚統合のお話②

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こんにちは。
言語聴覚士 西田幸平です。

感覚統合とは、
様々な感覚、つまり視覚、聴覚、触覚や体の傾きの感覚、体の力の入れ具合の感覚を
バランスよく使って生活に生かすことだといいました。
しかし、なぜバランスよく使わないといけないのでしょうか。
それは、人は知らず知らずに生活でそういった感覚をすべて使ってそれを土台に体の運動や思考を行っているからです。

前回のお話でも言ったように、授業中教室で椅子に座って話を聞くために目と耳で集中しているだけでなく体の感覚も同時に使っています。
だからもし椅子をギコギコ揺らしている子どもさんがいたなら耳や目以外の体の揺れの感覚に集中していることになると思います。

でも一般的に椅子をこぐというのは落ち着きがないようにみえてしまいますよね…。

その子を感覚統合の視点で見てあげると落ち着く感覚が体の揺れなんだなと、そう考えます。
そして、椅子をこぐ以外に落ち着く感覚を本人と一緒に考えてあげる…。

たとえば柔らかかったり、不思議な感触のボールをてのひらに握らせて触覚から授業に集中できるようアプローチをする、であったり
授業の最初にあえてブランコなどで強い揺れ刺激を与えてあげて満足してもらうというのはどうかなどと、その子にあわせて考えていきます。

もちろん授業中、マナーとして姿勢はとても大事ですが、本人が集中できる環境づくりもとても大切です。

つづく…

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