言語聴覚士のブログ

ぽこあぽこの療育でお子さんにしてほしい事・伸びにつながるポイント

こんにちは。言語聴覚士の西田幸平です。

今回はぽこあぽこの療育でお子さんにしてほしい事・伸びにつながるポイントについてお話していきます。

お母さん・お父さんにとっては療育現場はお子さんの成功・成長を見守ったりできるようになったんだと喜んだり確認したりする場所であると思います。しかし、お子さんの真の成長のためには成功にすぐに導くよりも大切なことがあります。それはお子さんの失敗に対してただ見守り、お子さんになぜ失敗したか考えてもらう事です。

お子さんの失敗に対して大人がアドバイスをする・見本を見せるなど色々とアプローチする事も大切なことではありますが、時に失敗に対して何もしないことも大切だと思っています。

お母さん・お父さんからすれば失敗がその場で改善せずもどかしいお気持ちもあるかもしれません。しかし、失敗をすぐに成功に導くにはどうすればいいかということは非常に難しくすぐに答えが出るという事にはいかないケースがほとんどです。結果を急ぐとお子さん自身が表面的理解は何となくしているけれども、本質に結び付いていないことが大いにあります。

結果だけを求めると本質的な理解ができていないという結果で終わってしまうということになっているかもしれません。例えば言葉の発達で言うと「ごめんなさい」という言葉は言えるけれども「ごめんなさい」の意味まで考えることができていないのに、「ごめんなさい」といえばなんでも許してもらえると思っているといったことになりかねません。

「ごめんなさい」「ありがとう」と形だけの返事ができるように教えることは誰にでもできる事だと思います。「ありがとう」というと相手の心にどういう変化があるのか、自分がどういう気持ちになっているのか時間をかけて教えていくことが療育の本質だと思います。言えない時があっても単に言わせるのでなく言えなかった時に支援者から素直な反応を示したり、考える時間を与えたり、その時は何もせず支援者が理由を探ることもあります。

療育は時にお子さんが失敗をする場所でもあります。支援者が見守る中でお子さんが上手に失敗することでそこから必ず何かを学びます。それは目に見えない微々たる変化かもしれませんがそれを必ず支援者は評価しています。それがぽこあぽこの支援者の専門性だと思っています。

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